概要
帯状疱疹は、過去に感染し、治療したあとも体内に潜んでいる「水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルス」が過労やストレスなどによる免疫力の低下によって再び活性化し、発症します。
帯状疱疹は50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。
症状
帯状疱疹は皮膚にピリピリ、チクチクといった痛みからはじまり、1週間程度で痛みがある部分に赤い斑点が見られるようになります。その後赤い斑点内に水ぶくれができ、水ぶくれが破れてびらん(ただれた状態)になり、最終的にそこがかさぶたになって症状がおさまる、という経過を辿ります。
症状は体の左右どちらか一方に帯状に出るのが特徴で、3週間ほど継続します。全体の半数以上が腕や胸、背中など上半身に発症しますが、顔や首などに生じることもあり、顔面、眼の周囲に発症することもあります。
※経過や症状の程度には個人差があります。
合併症
●帯状疱疹後神経痛(PHN)
炎症により神経自身が損傷されてしまい、皮膚症状(赤い斑点、水ぶくれ)がおさまったあとも痛みが継続するもので、最も頻度の高い..
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